4ヶ月の夏休み、なにするの?

サッカー

アメリカでは、晴天が続き、日ごとに暑さが増してきました。日本でも梅雨明けし、真夏らしい暑さを感じる方が増えているのではないでしょうか。

今回のブログは、アメリカの大学生の夏休みの過ごし方についてです。

アメリカの大学と日本の大学を比べると様々な違いがあります。1番の違いは、9月入学と1月入学があることです。

9月から12月までの秋学期と、1月から5月までの春学期があります。四年制大学を卒業するために必要な単位数は約120〜130単位で、1学期につき、15〜20単位取得する必要があります。また、それ以上の単位を取って四年制大学を3年で卒業することもできます。留学生は、1学期に12単位以上登録しないと違法滞在になってしまうので、授業登録の際に特に注意しなければいけません。

そして、春学期の間に1週間の春休み、秋学期の間に1週間の冬休みがそれぞれあります。夏休みは、春学期終わりから秋学期が始まるまで(5月初旬〜9月初旬)の4ヶ月間です。冬休みは、秋学期終わりから春学期が始まるまで(12月中旬〜1月初旬)の3週間ほどです。

アメリカの学生の夏休みは、とても長く、過ごし方は人それぞれです。例えば、サマー・スクールと呼ばれる、夏休みに開講している授業に出席し、ここで単位をかせぐこともできます。これによって卒業年数を短くすることができるのです。多くの学生がサマー・スクールを受講し、夏休みの間でも勉学に励んでいます。また、インターンをしている学生もいます。

私のようなアスリート学生の過ごし方は、少し異なります。

ほとんどのアスリート学生は、夏休みの期間に開催されるクラブチームのリーグに参加します。すべての学生が参加するわけではありませんが、シーズンにむけたコンディション調整のために、クラブチームでスポーツをする学生が多いです。

女子サッカーの夏休みに行われるリーグは、WPSL(女子プレミアサッカーリーグ)と呼ばれ、アメリカとカナダで開催されるセミプロの女子サッカーリーグです。NWSL(全米女子プロサッカーリーグ)の次のレベルにあたるリーグです。

130を超えるチーム数があり、地域予選を勝ち抜くと、全米大会に出場できます。選手は、NCAAに所属する大学の学生がほとんどですが、中には、高校生がいるチームもあります。昨年は新型コロナウイルスの影響で、中止になってしまったので帰国しましたが、一昨年は、WPSLに参加しました。

アメリカ人の学生は、自分の地元に帰り、地元のチームに入ることが多いです。家族と一緒に過ごすことができるし、地元のチームには、中学高校の時の同級生がいることもあるからです。サマー・スクールをオンラインで受けながら、また、インターンをしながら、WPSLに参加する選手もいます。

では、留学生は、どうやってチームを見つけるのか?!

1つ目の方法は、監督からの紹介です。

自分の大学の監督に参加したいという意思を伝えれば、紹介してくれる場合があります。監督は、はるかに経験が豊富なので、クラブチームとのコミュニケーションも簡単にこなしてくれます。先ほども書いたように130を超えるチームがあるため、リーグ内にレベルの差や用意できる資金の差があります。監督が紹介してくれたチームが、自分に適しているか環境が整ってるかなど調べ、チームを決定します。毎年良い成績をおさめているチームや人気があるチームは、参加したい選手が多いため、人数によってチームに入れない場合もあります。その時は、別のチームを探します。

2019年のWPSLでは、監督の紹介により、Settle Sounders Women(シアトル・サンダース)というシアトルにある全米一の強豪チームに参加させていただきました。少し時間が経ってしまいましたが、この時のチーム紹介やシアトルでの生活などは、後日ブログに出したいと思います。

2つ目の方法は、自分で見つけることです。チーム探しは、個人でもできます。今年参加した、Rochester United FC(ロチェスターユナイテッドFC)というチームは、自分で見つけました。

チームのホームページから、そのチームの情報をみつけ、直接監督やコーチに連絡します。チームによっては、簡単に参加できてしまうチームもあれば、自分のプレービデオなどを送る必要があるチーム、またトライアウトを実施するチームもあります。自分のレベルにあったチームを見つけることを考えがちですが、滞在場所、費用なども関係してくるので、しっかりと時間をかけてチームを見つけていくことが大切です。また、WPSLは5月下旬から始まるので、春学期(1月〜5月)の間にチームを見つけ、契約します。

資金を充分に持っているチームだと、ウェア(練習一式)や滞在費など全て支給されますが、チームによっては参加費や滞在費を自分で支払わなければならない場合もあります。そしてこの時期は、ホームステイやアパート、友達の家などに滞在します。練習は週に3〜5回、週末に試合という日程なので、休みの日は、観光したり友達と過ごしたりします。

4ヶ月もある夏休みですが、WPSLに参加しサッカーをしたり、サマースクールを受講したり、またインターンをしたり、とても忙しい毎日を送っているので、あっという間に過ぎてしまいます。

しかし、忙しい日々の中でも時間を見つけ、米国内の色々な場所に行くことができたり、新たな発見ができたり、たくさんの経験を積むことができるので、とても充実しています。

WPSLが数日前に終わったので、今は、カリフォルニアにある友人宅に滞在して、残りの夏休みを楽しんでいます。次回のブログで、カリフォルニアでの生活を皆さんに紹介したいと思います。

読んでいただき、ありがとうございました。