【番外編①】私って、漫画の世界から出てきた子らしい。

旅行

旅にはハプニングがつきもの。
3ヶ月の一人旅で起こったハプニングとは?

❶初めての胃腸炎

タイ北部の位置するチェンマイで滞在していた時のこと。
特に予定がなかったある日、久しぶりに運動しようとジムに行きました。
トレッドミルで走り始めると、なんだかだるくて、体が全然動かない、、、。
こんな日もあるかと、帰ってゆっくりすることにしました。

シャワーを浴び、自分のベットに戻り横たわりました。
だるい、頭痛い、お腹痛い。
急にありとあらゆる症状が出てきて、横たわっているのもしんどいほど。

タイの友人に電話して助けを求めると、すぐにコロナ検査キットと体温計を持って駆けつけてくれました。
コロナではなかったものの、38度くらいの熱があったので、友人の車でクリニックへ。そして「胃腸炎」と診断されました。
そして、訳もわからず注射を2本打たれました。しかもお尻に(笑)。
きっと解熱剤だったのだと思います。
「3日経っても熱が下がらなければ、大きい病院に行ってね」と言われたので、一度戻って様子を見ることにしました。

そして3日後。
熱は一向に下がらず、クリニックで処方された薬を飲んでも良くならなかったので、チェンマイで一番大きな病院『チェンマイラム病院(Chiang Mai Ram Hospital)』に行きました。
もちろんそこでも胃腸炎と診断。脱水症状の可能性があったため、入院することになりました。

水分補給と栄養は点滴から。食べることができたのは、おかゆくらいでした。
でも、このおかゆがとても優しい味で、これを機におかゆが大好きになりました。
入院しても相変わらず腹痛や下痢はひどかったですが、何かあった時にすぐに駆けつけてくれる看護師さんや医者がおりましたし、友人もお見舞いにきてくれたので、安心して休むことができました。

熱が下がれば退院できると言われていたので、とにかく熱が下がることを願っていました。
そして翌朝。
看護師さんが体調チェックと体温を測りに私の病室にやってきました。
そして、「もう一日入院ね」とサラッと言われました。
帰る気満々でいたので少しがっかりしました。
でもその翌日には熱が下がって、退院することができたので良かったです。
ちなみに、胃腸炎になった要因は未だにわかりません(笑)。

退院はできたものの、まだ完全ではなかったのでさらに二日間くらい安静にしていました。
そして元気いっぱいになった私は、お散歩でもしようかと久しぶりに外に出ました。

❷再び病院へ

いい天気だな〜と、のんきに歩いていると、いきなり何かが襲いかかってきました。
しかも、二匹!!!
その正体は『犬』でした。

私の背後から勢いよく飛び出してきて、私の右側のお尻をガブリ。
思わぬ出来事に焦りながらも、全速力で逃げました。
噛まれたところには歯形がくっきりと残り、膝や手も転んで血だらけ。
頭に『狂犬病』の文字が横切りました。怖くなって再び友人に電話をして病院に連れて行ってもらいました。

狂犬病とは、狂犬病ウイルスを保有する野生動物(イヌ、ネコ、コウモリ)に咬まれたり、引っ掻かれたりすることで発症します。
動物同士で感染することが多く、日本では狂犬病はほとんどないためあまり知られていませんが、人獣共通感染症です。
人間が感染すると、発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、疲労感といった風邪のような症状ではじまり、咬まれた部位の痛みや知覚異常を伴います。
興奮や不安状態、錯乱・幻覚、攻撃的状態、水を怖がるなどの脳炎症状を呈し、最終的には昏睡から呼吸停止で死亡します。
発症するとほぼ100%死亡すると言われています。

タイではよく犬に噛まれた方が来るのか、医者や病院で働く方々はとても落ち着いていました。
傷口を消毒し、注射を3本も打ちました。
ひとつは狂犬病ワクチン、ひとつは破傷風ワクチン、最後は傷口に刺されました。
この傷口に打たれたワクチンがものすごく痛くて、、、。

治療が終わると、小さなカードをもらいました。
そこには日付と打たれたワクチンの種類が書かれてあります。
受傷前(曝露前)に狂犬病予防で打つワクチンは、3回打ちますが、受傷後(曝露後)は、受傷当日、3日、7日、14日、28日目と、決められた間隔で5回打つ必要があります。
受傷当日と3日目は、チェンマイにいたのでチェンマイの病院で。
7日目は、プーケットにいたので、プーケットで病院を探し、そこで。
そして、14日目と28日目は、日本に帰国していたので、日本の病院で。
この一ヶ月は、本当にたくさんの注射を打ちました。

狂犬病の潜伏期間は通常1ヶ月から3ヶ月と言われていますが、1年に及ぶ場合も報告されているようです。
私の場合、受傷後すぐに治療を行っていること、5回のワクチンを打ったこと、すでに3ヶ月経過していることから、狂犬病の可能性は低いですが、今後狂犬病の発生が多い国に行く際は、事前にワクチンを打とうと思います。

病院に連れてってくれた友人には、「漫画の世界から出てきたような子だね」と言われてしまいました。
胃腸炎で入院して、退院した2日後に犬に噛まれて、再び病院へ。
滅多に聞かない、珍しい経験をしてしまったようです。

長くなってしまったので、今回のブログはここまで!
最後のハプニングは、次回のブログで。
読んでくださり、ありがとうございます。次回もお楽しみに!