学生アスリートの大学編入までの過程

留学

前回のブログで少し触れましたが、私は来月からニューヨーク州の大学に編入します。
今回は、出願や手続きなど編入するための過程を紹介していきたいと思います。

アメリカでは、大学のチームでスポーツをやっている学生を「Student Athlete(学生アスリート)」と呼び、多くの学生が奨学金を獲得して大学に通っています。
大学編入は、学生アスリートにとって一般的で、私もその一人です。

普通の学生と学生アスリートの編入過程は、少し異なりますが、条件や必要な書類はほどんど一緒です。

学生アスリートのほとんどが、編入後もスポーツを続けるため、学生アスリートにとっての編入は、将来やりたいことを見つけ、そのために進路を変更するという理由に加え、満足にスポーツをやるうえで、自分に適したチーム、監督、施設を見つけるために、編入する場合が多いです。

学生アスリートの私が、どのように編入したのか。

  1. Compliance Office(コンプライアンスオフィス)に行く。

    まずはじめにやることは、大学内にある、Compliance Office(コンプライアンスオフィス)という全米スポーツ協会やその大学の規則と規制を管理する場所に行き、編入するための書類を完了させることです。
    書類には、個人情報と編入の理由などを書きます。
    その書類が受諾されると、「Transfer Portal(編入希望者リスト)」に名前が載ります。
    このリストには、編入を希望するアスリート学生の名前、学年、成績などの詳細が書かれています。

  2. Eメール、電話を通して、情報収集する。

    「Transfer Portal(編入希望者リスト)」は、全ての大学の監督が見ることができ、チームに必要な選手、興味がある選手を見つけることができます。
    そのため、色々な大学の監督から、Eメールが届くことがあります。自分が行きたい大学や興味のある大学には、自分からEメールを送ることもあります。
    選択肢は、たくさん持っている方が、よりよい選択にもつながり、万が一編入プロセスでトラブルがあった場合にも、すぐに代わりの大学を見つけることができます。実際に、私も数十校の大学の監督からEメールを受け取り、私からも多くの大学の監督に送らせていただきました。自分が知りたい情報や大学についての質問をし、Eメール、電話を通して、情報収集をします。
    留学生にとって1番大切なことは、奨学金の有無と単位の移行です。
    奨学金については、大学によって全額を用意してくれることもありますが、○%の奨学金しか用意できないという場合もたくさんあります。
    奨学金の額は、選手の実力や学校の資金によって変わってきます。
    お金についての質問は聞きづらいですが、大学選びに失敗しないためにも、しっかり質問することが大切です。その他の質問の例としては、施設の充実さや住居、学習サポートの有無などです。

    監督は、プレーしているビデオを要求したり、学力のレベルを尋ねたりすることも多々あるので、前もって自分のビデオを収集しておくべきです。
    私は、Macのパソコンを使っているので、iMovieを使って、自分のプレービデオを5分から10分ほどにまとめました。

    また、学力が足りていない場合は、もう一度試験を受け、合格点をとらなければいけません。
    TOEFLとは? ー 留学生が受ける学力テスト)

  3. Official Visit(大学見学)に行く。

    情報収集をして、自分の条件に適した大学、自分が行きたい大学が絞れてきたら、大学見学に行きます。
    大学見学は最大で5校行くことができ、実際にチームメートと過ごしたり、施設を見学したり、監督と直接話すことができたりします。私は、コロナウイルスの影響で、行くことはできませんでしたが、実際に大学を見ることはとても大切なことです。日時や日程は、自分の授業のテストや課題を確認して、監督と相談して決めます。
    大学見学の費用は、大学側が出してくれることがほとんどです。

  4. 契約する。

    編入先の大学が決まったら、その意を監督に伝え、監督が承諾すると、契約書が送られてきます。
    それにサインをして、契約成立です。

 

その後は、成績書や銀行残高証明書などの書類を提出したり、保険に登録したり、まだまだやることがたくさんあります。

編入を考えている方、質問がある方、気軽に連絡ください!なにか力になれたら嬉しいです。

次回は、契約後の手続きと入学までの準備についてです。

読んでいただき、ありがとうございました。