アメリカの大学は編入が一般的!?

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アメリカでは、ある学校から別の学校へ編入することをTransferと言います。

私は、2年間、ケンタッキー大学に通っていましたが、3年生から別の学校に編入することになりました。
来月から3年生としての学期が、新しい学校で始まります。

アメリカの大学に通う学生にとって、編入とはとても身近なものであり、学生の約3分の1が、大学在学中に少なくとも1回は編入を経験しています。
日本の大学は編入が難しいため、驚く方も多いと思いますが、アメリカの学生にとって、それはめずらしいことでも、特殊なことでもありません。

一般的な編入は、2年制のコミュニティカレッジ(日本でいう専門学校、2年生学校のような場所)から4年制の大学に移動する学生ですが、4年制の大学間でも多くの移動が見られます。

編入を決める際には、興味のある学校を訪問し、自分に適した環境や教育を見つけるなど、高校からの入学志願者と同じように学校を選びます。
編入生の入学手続きは、高校生とは多少異なり、それまでの大学の成績によって評価されることが多いです。
編入に関して全国的に標準化されたルールはなく、大学によって要件も異なります。

なぜ、アメリカの大学では、編入がよく行われるのでしょうか。

まず1つ目の理由は、アメリカの大学は「単位制」であることです。
大学間の単位の移行システムが整っており、編入する際、新しい学校で単位を互換できます。

2つ目の理由は、大学に入ってから初めて自分の将来について深く考える学生が多いことです。
大学生になってから将来やりたいことを見つけ、そのために進路を変更するというケースが多く見られます。
編入までいかなくとも、学部を変更することも簡単にできます。
高校を卒業する時点で、自分が将来やりたいことを明確にしている学生は、多くありません。
そのため、大学はそれを探し出す・見つける場所だと考えられています。

私自身も、高校卒業時は、「(サッカー引退後)将来何をしたいかわからない」という状況でしたが、大学での2年間を通して、将来なりたい自分を見つけることができました。

アメリカだけでなく、日本でも、自分が将来やりたいことを明確にしている学生は少ないと思います。
編入制度や学部変更制度は、日本の大学とは異なり、アメリカの大学に通う学生にとって大きなメリットになります。

ほかにも、大学院進学のためや財政援助を受けられるためなど、様々な動機や目的に応えために、大学への編入が一般的に行われています。
大学の大学の規模によって異なりますが、多くの転校生に奨学金が提供されているようです。
もちろん奨学金を得るためには、それまで成績などが重要になってきますが。

しかし、転校生は、新しい学校への適応が困難な場合もあります。
新しい環境にはやく慣れ、新しい教育方法や手段を学ぶ必要があります。
さらに、近年は住居の選択肢が減少しているため、新しい住居を見つけることが大変だったり、変更手続きが全て終わってから授業登録ができるため、自分がとりたいクラスが埋まってしまったりすることもあります。

アメリカの大学の編入は、多くのメリットがありますが、デメリットもあります。
編入する際は、自分と向き合い、自分の将来についてしっかり考えることが大切です。

次の記事では、私が編入を決めた理由や編入プロセス、新しい学校についてなど紹介していきたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。