Spring Semester(春学期)がやっと終わりました。今日から夏休みが始まります。
学期終わりには、期末テストが付きものですね。
今回は、アメリカ大学のファイナルと呼ばれている期末試験についてです。
留学生にとって試験前は、特に大変な時期であり、朝から晩まで試験勉強に時間を費やします。
提出したからといって良い成績がもらえるわけではなく、教授の求めることができていない場合、容赦なく低い成績がつけられます。
提出期日までに提出、そして何よりも内容が大切です。
期末試験の方法は、教授や授業によって異なり、試験のタイプは大きく分けて3種類あります。
ペーパー形式(レポート)、プロジェクト、筆記またはオンラインのテストです。
まず紹介するのは、ペーパー形式の試験で、日本の大学でいうレポートのことです。
ペーパー形式の中でも二つにグループ分けすることができます。
一つ目は、指定された課題について自分で学術文書や本を探し、読み、分析し、研究結果や問題に対する解決策などを、自分の言葉で数十ページにまとめるパターンです。
教授に相談することができ、テーマを決めたり学術文書を探したり、学生がよりよい成績を取るための手助けをしてもらえます。
信頼できる資料を探すことも、大変ですが、それ以上に数十ページ、数百ページもの資料を読み、まとめることは、さらに難しいことです。
私は、今学期5つのクラスをとっていましたが、その中で2つのクラスでこの形式が指定されました。
日本社会における女性問題を学ぶ、日本史(Japanese History)と、音の波長や音の聞こえ方などを学ぶ、音楽(Music)です。
日本史のクラスでは、「現代の日本社会でみられる女性問題について」という課題で、それぞれテーマを決め、その問題について、10〜12ページにまとめる、というものでした。
テーマを選ぶ際、実際に教授に相談し、『Social Pressure on Women due to Declining Birthrate』というタイトルで、少子化に伴う女性への社会圧力について書きました。
6つの学術誌を使い、ペーパーを仕上げました。
音楽のクラスでは、音に関するテーマならなんでもよかったので、音楽における胎児教育について研究しました。
胎児教育とは、赤ちゃんがお腹にいるときにする教育のことで、音楽を聞かせたり、声をかけたりすることが一般的です。
音楽がどのような効果を赤ちゃんにもたらすのか、産後にどのような変化があるのかなど、研究しました。
インターネット、学術誌などを参考に、10ページにまとめました。
興味があることだと、楽しく学びながら課題をこなすことができるので、テーマ選びは大切です。
二つ目は、指定された本や資料に対して、自分の感想や意見を書く形式です。
資料の内容をよく理解していること、自分の意見をしっかりと持っていることがこの課題に対して大切なことです。
第二言語である英語で書かれた資料を理解することは、留学生にとって難しいことです。
私がとっていた今学期のクラスでありませんでしたが、この形式は、一番苦手と言っても過言ではありません。
次に紹介するのは、プロジェクトです。
プロジェクトの中でも、プレゼンテーションを行なったり、Power Point(パワーポイント)を作成したり、ウェブサイトを作成したりと、様々です。
ペーパー形式の一つ目のやり方と似ていて、ペーパーにまとめるのか、他の方法で伝えるのかの違いです。
一つのテーマについて、学術文書や本を探し、読み、分析し、研究結果や問題に対する解決策などを、プレゼンテーションやPower Pointで発表します。
今学期とっていた、東アジアの歴史を学ぶクラス(History in East Asia)とライティング、修辞法などを学ぶ、WRDと呼ばれるクラス(Writing, Rhetoric, and Digital)で、この形式が使われました。
東アジアの歴史のクラスでは、今学期を通して学んだことの中で特に興味があったことを、より詳しく調べ、Power Pointにまとめ、10分以上のプレゼンテーションを行うという課題でした。
私がテーマとして選んだのは、東アジアの第二次世界大戦の終わり(『Ending World War lI in East Asia』)です。
終戦時のアメリカと日本の関係についてはよく理解していますが、その時の東アジアの国々については十分な知識がなかったので、この課題を通してたくさんのことを学ぶことができました。
そして最後に、プレゼンテーションです。コロナウイルスの影響で、学期の途中からオンラインでの授業が始まったので、クラス内でプレゼンテーションはできませんでしたが、自分でビデオを取り、提出しました。
WRDのクラスでは、個人ではなくグループで、一つのウェブサイトを作りました。テーマはグループによって振り分けられ、私たちは、メンタルヘルスサービスについてまとめました。
この課題も同様に、研究に使った資料に基づいて、まとめていきます。
私たちが作ったウェブサイトです。興味のある方はぜひみてください!
http://www.hya255.wixsite/website
最後に紹介するのは、筆記またはオンラインでのテストです。
学期を通して学んだことが、問題形式でだされます。
教室で筆記テストとして行われることもありますが、期限までにオンラインでテストを行う場合のあります。
学んだことを振り返り、覚えなければいけないので、中学高校で行なっていた試験によく似ています。
数学や統計学、化学、言語などの授業では、筆記テストが一般的です。
私は、中国語の一つだけしかテストはありませんでしたが、昨年は数学、統計学のクラスで筆記テストを受けました。
チャンスは一度しかないので、とても緊張します。
ファイナル(期末試験)が終わったあとは、達成感と開放感でいっぱいになります。
今回は、アメリカの大学の期末試験について紹介しました。
日本との違いも多く、新しい発見もあったのではないでしょうか。
留学を考えている方々に参考になれば、嬉しいです。
読んでいただき、ありがとうございました。