学生アスリートの位置付け

サッカー

今回はアメリカのStudent Athlete(学生アスリート)は、大学内でどのような位置付けなのか?
について、です。

アメリカの多くの大学は知名度を上げるために、スポーツに力を入れます。
優秀な選手をアメリカ国内だけでなく、全世界からスカウトし、当然その監督やコーチにも多額のお給料を支払います。

日本の大学では、スポーツをやっている学生は、「学力よりもスポーツ」を求められるイメージですが、アメリカの学生は、全く逆です。

学生アスリートにとっても、勉強が最優先であり、成績が伴わない場合は、オファーを受けても大学に入学できません。
また、入学できたとしても成績によって練習や試合などチームの活動に参加できなくなります。
そのため、学生アスリートの学力レベルは非常に高いです。

ちなみに前所属のケンタッキー大学女子サッカー部のGPA(全員のGPAを平均化したもの)は、平均3.7を越えていました。
その他のスポーツチームも、3.5から4.0の成績を修めています。
(※GPAは、4.0が最大値)

成績が低い学生アスリートには、家庭教師や学習時間(学習ルームで与えられた時間勉強する。例-週10時間)などの学力向上のために、様々なサービスがあります。

アメリカ人は、パーティーばかりやっているというイメージがあります。
もちろん、日本に比べたらパーティーは多いですが、実際に現地に行くと、そのイメージは覆されます。
アメリカの学生の勉強量は、非常に多く、毎日日付が変わる頃まで勉強に励んでいます。
テスト期間などは、図書館が学生でいっぱいになります。
パーティーがあるのは、ほどんど週末ですが、毎週やっているわけではありません。
遊ぶときは思いっきり遊ぶ、勉強するときは集中して勉強する、そのケジメが素晴らしいです。

学生アスリートは、一般の学生とは大きく異なり、練習や技術向上に勉強以外の全ての時間と体力を注ぎます。
それは、大学スポーツとアスリートに多額の資金と奨学金が与えられているためです。
したがって学生アスリートは、授業登録の際など様々な場面で最優先され、大学の代表として、スポーツだけでなく、勉強面でも、常に高い成績が求められます。

「文武両道」とは、まさにこのことなのだと思いました。
スポーツをやるために勉強する、その考え方がすべての学生アスリートの中にあります。

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読んでいただき、ありがとうございました。