キックボクシング王者に連れまわされた話。

旅行

タイに着いて、次の日の出来事。

朝から街を散策していたら、見知らぬおじさんが声をかけてきました。
「Korean? Chinese? Japanese? (韓国人? 中国人? 日本人?)」と、片っ端から尋ねてきて、少し怖かったので、そのまま通り過ぎようとしました。
しかし、しつこく聞いてくるので、「Japanese.」とだけ答えました。
すると嬉しそうに、おじさんが自己紹介を始めて、妻が日本人で2人の子供がいると言い、写真を見せてくれました。
しまいには、キックボクシングのチャンピオンだと言ってくるのです。

その嘘っぽい話が面白くて、話を聞くことにしました。
すると、おじさんはお財布を出して、1枚の紙を取り出しました。

そこには、1991年にバンコクで開かれたキックボクシングの大会のチャンピオンであることが書かれていました。
また、東京ドームで試合をしたことがあると言うのです。
おじさんの車の後ろに案内されて、トランクを開けると、そこには『チャンピオンベルト』が。。。
初めて見るチャンピオンベルトに感動して、思わず写真を撮ってしまいました。
そして、簡単に人を信じてしまう私は、親切にしてくれたそのおじさんを信じることにしました。

おじさんは、私を車の助手席に乗せて、チャンマイの街中を連れ回しました。
マイケルジャクソンが好きだと言って、爆音で音楽をかけ、のりのりに歌っていました。
二車線あるのに、ど真ん中を走ったり、赤信号なのに進んだり、助手席で身の危険を感じていましたが、タイでは普通のことのようです。
色々な工場に連れて行ってくれたり、有名な寺院を見せてくれたり、普通だったら行けないような場所に案内してくれたので、良い経験だったなと思います。

そして、ガソリンスタンドに寄って、ガソリンとタイヤの空気を入れて、ちゃんと私の滞在場所の近くまで送ってくれました。
タイでは、こうやってタイヤに空気入れるんだと興味津々でした。
最後に、200バーツ請求されましたが、ガソリン代と案内代(勝手に連れて行かれただけだけど。笑)だと思って払いました。

結論として、悪い人じゃなくて、よかったです。笑
いい人か悪い人か見分けるのは簡単ではないし、色々な人がいるので、本当に気をつけようと思います。
「知らない人についていかない!」と子供の頃に言われたことを思い出して、ちゃんと断ったり、時には無視することも大切だと感じました。

初日から破天荒なことばかりです。
次のブログもお楽しみに!