自分が本当に「やりたいこと」を見つけるのは難しい。
私が就職活動中にずっと悩んでいたことです。
今回は、少し前の出来事ですが、就活の際に感じたことを書いていこうと思います。
私は4歳でサッカーを始め、昨年11月に引退するまでの17年間、サッカーを続けてきました。サッカーに多くの時間を使ってきましたが、常に文武両道が求められる環境にいましたし、勉強することも嫌いではありませんでした。
当然、大学2年生の夏あたりまでは、サッカー選手になるという夢を抱いていました。しかし、サッカー選手引退後の人生や、将来の自分の理想像を考えると、何もイメージが湧いてこず、私がやりたいことは、サッカーでお金を稼ぐことではなくて、サッカーで学んだことを活かすことだと気づくことができました。
サッカーじゃない…そう気づいたものの、大学卒業間近になっても、やりたいことが一向に見えてこなかったんです。というよりも、逆にあれもやりたい、これもやりたいと、やってみたいことの選択肢が多く、「本当にやりたいこと」がはっきりしませんでした。
それから、編入を決意し、ニューヨークにある大学に行き、自分の将来の可能性を広げようと思いました。
なぜ、ニューヨークか?!
それは、単純に機会や出会いに溢れていると思ったからです。実際に、日本語教師のボランティアに参加したり、コーチのアルバイトをしたり、自分の成長につながることがたくさんできました。
そして、大学4年生の秋学期に、海外大学留学生向け就活イベントのボストンキャリアフォーラム(2021年6月21日〜11月30日・オンライン)に参加し、就職活動をスタートさせました。
ちなみに私は海外大学帰国者になるため、就職する時期は2023年度になります。
※ ボストンキャリアフォーラムについては、また別のブログで紹介します。
ボストンキャリアフォーラムでは、米国の巨大IT企業GAFAM5社をはじめ、アクセンチュア、伊藤忠商事、住友商事、LINE、アディダスジャパン…などなど、日本だけでなく世界を代表する200社近くの大手企業が参加していました。
ほとんどの会社の名前は知っている、でもそこで何をしたいかが見えてこない。
そんな思いも持ちつつ、某企業にエントリーしてみました。そして、書類選考、動画選考、面接選考数回を通過し、早々に内定をいただくことができました。
しかし、内定をいただいたものの、それが本当に私がやりたいことだったのか?!という疑問を抱いていました。ボストンキャリアフォーラムでしか就職活動を行ってこなかったので、企業研究も十分に行っていませんでしたし、何よりも、世の中の会社を知らなすぎて、この状況が疑問を持った原因だと思いました。
その疑問を晴らすために、日本だけでなく世界に、どんな会社があるのかを知ろうと思い、働きがいのある企業ランキングをみたり、世界の業界地図と呼ばれる本を読んでみたりしました。
そして、その中で興味のある会社や働き方に共感した会社を見つけ、会社説明会や面接に挑戦してみることにしました。
しかし、受ければ受けるほどわからなくなり、なにもかも投げやりになってしまいそうな時がありましたが、根本に戻り、「自分の本当にやりたいこと」をもう一度考えることにしました。
その時の自分に何が足りなかったのか、それは、「真剣」になれていなかったことだと思います。
志望理由や会社に入って実現したいことを聞かれても、用意した言葉を並べているだけで、本心で話せていなかった気がします。
この経験から、「真剣」な気持ちなら、それが情熱として相手に伝わるということを学び、多くの企業を知り、社会の厳しさを知った上で、内定をいただいた企業の中から、最適な選択ができました。
ただし、この決断は私が求めていた「本当にやりたいこと」ではありません。
しかし、社会を知らない自分にとって、社会経験を積み、様々な経歴やバックグラウンドを持っている方々との出会いの中で、自分の未熟な部分を知り、成長し、その成長が将来の夢や目標を達成するために必要なことであると思い、この決断をしました。
私は留学を決めた時から、漠然とですが「世界を結ぶ仕事」に魅力を感じており、国際関係学を専攻しました。たくさんの『やりたいこと』の中には、コロナパンデミックの影響をかなり大きく受け、未だ完全回復していない業界もあります。まずは一般企業を経験して、社会経験を積んだ上で、数年後にその夢を叶えるのもありなのかなと思っています。
また社会に出たら新たな発見や心境の変化があるかもしれないですし、また大きな選択をした時には、ブログで報告できたらいいなと思っています。
私が、1番伝えたかったことは、「人生で本当にやりたいことを見つけるのは難しい」ということです。明確な夢や、なりたい理想像を持っている方々は、とても尊敬できますし、素敵なことだと思います。
もし、やりたいことを見つけられずに悩んでいたら、まずは、根本に戻って、自分が楽しいと思える瞬間や趣味を思い出してみてください。
また、幼少期に遊んでいたことや夢中になっていたことが、自分の得意なことだったりもするので、実際に、両親に聞いてみることも、なにかを見つける手がかりになるかもしれません。
今すぐにやりたいことを見つける必要はないですし、焦りは何も生まないと思います。
自分の行きたい道や就職先に行けなくても、そこで学んだことが将来への「なにか」につながるかもしれないし、やりたいことを見つける機会になるかもしれません。
いま、就職活動中の方や自分の将来について真剣に考えてる方、大変な時期だとは思いますが、どんな選択であれ、素敵な出会いや経験に恵まれると思いますし、それがもし、自分に合わなかったとしても、あとから何度でもやり直すチャンスはあると思います。
就活は自分を見直し、成長する良い機会になると思うので、もうひとふんばり頑張ってみてください。
そして、最後に、「仕事は人生のメインではない」ということ。
やりたいことが仕事につながっているのであれば、それは素晴らしいことですが、仕事に対して不満を抱えている方もたくさんいらっしゃると思います。
まだ社会を経験していない私が言うのも恐縮ではありますが、やりたいことをやる、好きなことをやる時間を大切にしてほしいと思いますし、私自身もやりたいことを思う存分やって、人生を楽しみたいなと思います。
読んでいただき、ありがとうございました。