TOEFL対策 リーディング編

TOEFL

これから、TOEFLを受験しようと考えている方のために…
以前、TOEFLについての記事を書かせていただきました(TOEFLとは?)。

さて今回からは、各セッション別の対策を紹介していこうと思います。
今回は、リーディング(Reading)編です。

まず、リーディング問題の全体像を知ることが最初のステップです。

リーディングは、TOEFL iBTの最初のセクションで、基本的には、60分3つのパッセージを解いていきます。
1パッセージ700語前後で、それに伴う問題はそれぞれ12〜14問あります。
つまり、60分で45問解くことになります。すべて選択問題です。
4つ、またはそれ以上の選択肢から答えを選びます。
場合によっては、ダミー問題という研究目的のための採点されない問題が含まれることがあり、80分で4つのパッセージを読むこともあります。

リーディング力アップの勉強法は、
①知っている単語の量を増やすこと
②英語で書かれた本や文書を読んで英語に慣れること
③問題を繰り返し解くこと

これによって、英語に対する抵抗感が減り、読解力が身についてくると思います。

私が使った英単語の本のリンクを貼っておくので、良かったら参考にしてみてください。

これ以外にも多くの参考書があるので、自分にあった参考書を見つけるのも大切なポイントです。

暇さえあれば、単語帳を英語本のページをめくり、公式問題集を1日1〜2パッセージやり、間違えた問題を納得するまで見直します。
これを続けていれば、必ず変化が見えるはずです。

私が実際に使っていた公式問題集です。5回分の過去の問題が含まれていますが、ただ5回分解くのではなく、復習、単語習得をするなど使い方によっては、5回分以上の価値があります。


そして、リーディングの問題形式は、大きく9つに分類されます。
それらを理解することで、なにを聞かれているか、どこを見ればいいのかが分かり、時間短縮と正答率アップにつながります。

1. 語彙問題

点数を稼ぎたい問題です。
わからなかったら、文脈をみて意味を推測することはできますが、この問題に時間をかけることはオススメしません。
どうしてもわからない場合は、勘に任せます。

2. 代名詞置き換え(Reference)

「it」や「they」などの代名詞がどの単語を示しているかを答える問題です。
単数形、または複数形に注意する必要があります。
最近では、この問題の出題率が下がっているようですが、出題されたらラッキーです。
語彙問題同様、点数を稼ぎたい問題です。

3. 文挿入(Text Insert)

文章から抜き出された文を、どこの場所に入れるのか答える問題です。
1〜3文程度の文が抜き出されており、文章中の番号がふられた四箇所の選択肢のうち一つ選びます。
「this」や「these」などの代名詞、「after」や「before」「however」などの副詞は大きなヒントにはなりますが、読解力が試される難しい問題です。

4. 一文要約(Sentence Simplification)

マーカーが引いてある文章から、別の表現で言い換えしている選択肢を選ぶ問題です。
これも、読解力が試される難しい問題です。
意味を理解するだけでなく、言い換える能力も必要です。
特に長くマーカーが引かれている場合は、何が何を引き起こしたのか(原因と結果)を理解することが重要です。

5. 事実正誤(Negative Factual)

選択肢の中から、本文にない、または間違っている選択肢を探します。
落ち着いて解いていけば、正解を見つけることができますが、時間がかかってしまうことが難点です。

6. 事実正誤(Factual)

本文中に書かれている情報を探す問題です。
ほとんどがメイントピックに関する情報が答えになるので、本文を全部読む必要はありません。
各段落の最初と最後の一文を読めば、自然と答えが見えてきます。

7. 推測(Inference)

本文中にはっきり書かれてはいませんが、本文中の情報から答えが推測できる問題です。
6番同様、各段落の最初と最後の一文を読めば、自然と答えが見えてきます。

8. 筆者の意図についての問題(Rhetorical)

筆者はこの段落で何を言いたいのか、なぜこの単語をここで出したのか、筆者の意図が問われる問題です。
6番・7番同様、各段落の最初と最後の一文を読むことが重要です。

9.  文章要約(Summary)

1番難しく、時間のかかる問題です。
6つの選択肢から3つの選択肢を選びます。
メイントピックに集中することと、抽象的な議論をしている選択肢を選ぶことがポイントです。
同じ内容が含まれる2つの選択肢は、両方答えになることはありません。
例えば、選択肢Aは、1段落と2段落について、選択肢Bは、2段落のみについて。
このような場合、2段落についての情報が両方の選択肢に含まれているため、どちらか1つの選択肢が選ばれます。
場合によっては、両方とも答えにならない場合もありますが、高い確率で、どちらかが正解となります。

そして、リーディングの主題は、生物学や地理学、天文学などの分野が多いです。
普段からこれらのトピックと関連する記事や本を幅広く触れ合うことが大切です。
そのため、日常の会話で使うような英単語ではなく、専門的な英単語が含まれます。

最後に、私の経験上ですが、問題文を読んでから、本文で答えを探すことをおすすめします。
英語に自信があり、十分な読解力や理解力、記憶力がある方は、本文を読んでからスタートするのも良いと思います。

TOEFLは、ただ問題形式を学んだだけでも、諦めたくなるような試験ですが、過去の問題や復習、単語習得によって、確実に点数は伸びていきます。
自分に合った勉強法、解き方を見つけることが、TOEFLで高い点数を取るうえで大切なことです。

読んでいただき、ありがとうございました。